このままでいいのか国民投票
先週はヒューマン・ライツ・ウォッチDC事務所の代表が来日していました。
某夜彼と、同日本事務所の土井さんとご飯食べました。
クリントン元大統領のスピーチライターをしていた時期もあった彼、
クリントン氏の物まねがものすごく上手で、
笑いすぎて息が止まりそうになりました。
海抜高度ではチョモランマが世界一高い山ですが、
代表氏は、ふもと(海底)から計って世界一高いマウナケアと、
地球の中心から計って世界一高いチンボラゾに登るのが目標だそうです。
もちろんビルマの話もたくさんしました。
その結果はそのうち表面に出てくるでしょう。
さてビルマ界では、軍政がやると発表した「国民投票」(5月に予定)の話でもちきりです。
この国民投票では、軍政がつくった憲法草案を承認するかしないかを
国民に問う、ということになっています。
しかしこの国民投票、軍政はまじめにやろうとはしていません。
まず、軍政は、再来年2010年にその憲法に基づいた
総選挙をやると発表しています。つまり、当然憲法が
承認されるものとしている。
この一方的さだけをとっても、軍政が「(憲法)承認」だけを
想定し、ただそのシナリオを現実のものとするために動こうと
しているのがよくわかります。
国民投票計画がいかに「いいかげん」かがわかる
もう一つの事実。
憲法を承認するかしないかの投票のはずなのに、
肝心の憲法草案が公表されていません。
5月まであと3か月を切っていますが。
広い国にいるたくさんの国民・・・彼らの意見を
本当に聞きたかったらこんなことはしないはず。
ここまで露骨なのも出来レースというのか?
これでは、軍政をかばいたくてもかばいにくい。
憲法草案がない代わりに、憲法草案の「基本原則」
というのだけはできています。
これは、軍政が好きな人だけを招待して開いた「制憲会議(国民会議)」で
つくられたことになっています。
軍政が好きな人だけなので、アウンサンスーチーさんの政党や、
民族団体の多くは参加を認められませんでした。
会議というのも形ばかりで、自由な議論などはできなかった。
事前に会議の進行方針が配られて、それに反するような発言は
控えるように指示がありました。
さらに、終わるまでになんと14年間もかかりました。
本当に民主化したかったら、そんなやり方はしないはず。
そして「基本原則」の中身にも問題ありありなのですが次回にします。
写真展「ビルマ2007 民主化運動:高揚、弾圧、現在」の
海外ツアー組をバンコクに向けて発送しました。無事に届きますように。
国内ツアー組も、3月1日から名古屋での展示が決定、
その後の予定も埋まりつつあります。
ちょっと売れてきた歌手のエージェントのような気分です。